月甲丸リング 加工行程


以前からアンケートでご要望の多かった
比較的簡単なワックスでの月甲丸リングの加工手順を載せました。

当校基本カリキュラムのステップ2にあたります。

ワックスは、リング加工用のチューブワックスを使います。

作りたい指輪の幅を決めたら、けがきコンパスで一周けがきます。

ノギスでもできます。
あまり力を入れずに横の面に対して垂直を保ちながら引きましょう。

ワックス用ノコ刃を糸鋸フレームに取り付けてカットしていきます。

刃の向きは、押しのこ(押して切れるように)取り付けます。

ワックス用ノコ刃は、地金用と違って線径が太いのでその分をみこしてけがき線より少し多めに外側を切っていきましょう。

いっきに下まで切るよりチューブワックスを少しずつ回しながら中心に向かいながら切っていきます。
その方が大きなミスなく切れます。
切り終えたらけがき線までワックス用やすりで削っていきます。

やすりの持ち方は、柄の先端を手のひらの中心に当ててそっと握って下さい。

削り方は、やすりを先端に向かってに押しながら、斜め右上方にスライドさせて削ります。(一度のやすり掛けでワックス上面が全面削れるように)

1、2度削ったら片減りしないようワックスを回して、位置を変えて同じように削ります。
内側をサイズに合わせて削ります。

内側は、リーマーという専用の道具を使います。

簡単に削れますが、適当にやると穴が斜めになるので気をつけましょう。

あと向きを変えて同じ分だけ回さないと内側の穴がテーパー状(円錐状)になるので注意が必要です。
サイズを測ります。

まだ、小さかったら上の行程を繰り返します。

チェックは、こまめにした方がいいですね。

意外と急に大きくなってしまうので慎重に!

サイズが大きくなりすぎたら、そのまま作っていきましょう。

一番最後に(形が出来上がってから)サイズ直ししましょう。

ワックスは、削りすぎても簡単に修正がきくのがいい所です。
次にリングの高さを決めて一周けがきます。

また、けがき線よりも少し外側を切っていきます。

どうしても滑りやすいので最初にゆっくりガイドになる溝をのこ刃で入れます。溝が入ってしまえば後はきりやすくなります。
ワックスやすりで整えます。

斜めに削らないようにいろんな角度からチェックします。
サイドのいらない部分を取り除くために外側からけがきをあてて線を引きます。※

この時もけがきがまっすぐでないといびつな線になります。

特にカーブしているところは、穴の中心から放射状に(けがきの外側のとがった部分と穴の中心を結んだライン上ににけがきの内側のとがった部分があるように)引きます。


※穴が最初から真ん中に空いているとは限らないので
正確には、内側の穴からけがきをあてた方がよいです。
外側を糸鋸で切ります。

この時糸鋸を逆さにして一気に切ります。

のこ刃がまっすぐ垂直になるように。

絶対に上の方が外に広がって下が狭くなってはいけません。
切ったところをやすります。

左手は、写真のようではなく下からうけるように持ちましょう。

必ず、スリ板の上で削りましょう。
角にワックスの穴を入れ込むとやすりやすいです。
左右対称となる中心線を引きます。

できれば側面も入れましょう。
穴のてっぺんにあわせて一周けがきます。
指輪の下の部分(手のひら側になる部分)の幅を決めてけがきます。

端から同じ長さ分をけがきで記します。
穴のてっぺんの延長上の角と先ほど、けがいた下の部分のけがき線を結びます。

けがいてもよいのですが、完全にフリーハンドになるのでマジックの方が書きやすいです。
斜めにやすっていきます。

この時もできれば、すりあげるようにスライドして削りましょう。

必ず、こまめに歪んでないかチェックします。
ちょうど真ん中の厚みにけがきを合わせて内側にあててけがきます。
両端は、このままだと厚すぎるのでけがき線まで削った後、自然な流れになるようやすります。
けがいた外の部分をやすって削りとります。

親指の側面にあてて削るとやりやすいですが、強くあてると皮膚も削れるので気をつけます。
やっと丸めます。

押しながら、やはり横に(左に)すべらせます。

図では、わからないですね。

実際すぐにできる人はいませんので練習が必要です。
右手は、同じ(やすりをかける)動きで左手でワックスを動かして削りたいところにもっていきます。

これができるようになると丸い面がなめらかに流れるようなラインがだせます。

基本は、やすりの目の付いている部分を目一杯使うことです。
どうしても最初のうちは、先の方だけでちょこちょこ削ってしまう形になりがちです。

いったん悪い癖がつくと取りにくいので、ゆっくりでよいので基本に忠実に削りましょう。
全体にやすり掛けが終わったら、スポンジやすりでやすりの傷を細かくします。

紙やすりでもよいです。
月甲丸は、キャストされて地金になると重くなるので裏抜きします。

裏抜きする部分をマジックでかきます。

端から1から1.5oくらい空けます。左右の終点のところは、Uの字形に。

あれっ少しやすり傷が残ってますね。
リューターで削ると早いですが、なければ耳かきのようなものでぽりぽり削っても良いです。
厚みを測ります。

どこを測っても1oならOK。
表面を少し火であぶって完成です。

今回は、わりと作りやすいワックスリングでした。

機会があれば、キャスト後のシルバーリングの仕上げを載せたいと思います。


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